多摩市が保育料値上げ案(6)なぜこの時期に? つきぬ疑問

東京都多摩市(阿部裕行市長)が設置した子ども子育て会議(会長=大日向雅美・恵泉女学園大学人間社会学部教授)で2014年8月4日、多摩市が新保育料の試算(案)を示した問題の続報です。今回、子ども1人あたりの保育料が平均で年間1万7400円程度の値上げとなる、保育料値上げ案を多摩市が示したわけですが、疑問や批判の声が保護者以外の関係者からも聞かれます。なかには、「どさくさ紛れ」「便乗値上げではないのか」という声もあがっています。

「どさくさ紛れ」「便乗値上げでは?」の声も

多摩市が8月4日の子ども子育て会議に提出した「新保育料単価試算表(案)」は、児童年齢/所得階層別に現在の保育料と多摩市の案を示しています(2014年度第5回子ども子育て会議・資料3)。その問題点について、(1)~(5)で続報してきました。今回(6)では、保護者以外の関係者からあがっている声を紹介したいと思います。

今回の多摩市による保育料改訂の動きに、「新制度施行のタイミングで保育料見直しを行うのは最悪のタイミング」だと指摘するのは、市内で認証保育所を展開する「ウィズチャイルド」。ウェブサイトで、多摩市子ども子育て会議の傍聴記を公開しています。それによると、

 ○現に新制度に不安をいだいている利用者が大勢いるのに、わざわざ今話し合う理由が理解できない
 ○このタイミングで改訂すれば、新制度で値上げされたと思われてしかたがない。
  そもそも「別問題ですか」と問いたくなる
 ○最低でも、現利用者への経過措置の話がセットでなされるべき
などと指摘しています。

さらに「とにかく今というタイミングでは『どさくさ紛れ』としか評価されません。これを強行するのであれば全多摩市民に対しそれなりの理由説明が必要です。市民を甘く見て反対運動でも決起されれば、それこそマスコミの格好の餌食になるでしょう」と続け、「このまま市に任せていては、新制度は何の価値も見出さないでしょう」と結論づけています。(2014年8月29日閲覧)

上記は、事業者の立場からの指摘ですが、保育園パパ・ママにとって、傾聴すべき言葉も含まれているように思います。

一方、保育政策に詳しいある専門家は、新制度の具体化をいろいろ進めなければならない状況のなかで、自治体の子ども子育て会議で保育料改訂をいま急いで議論する必要性はない、と言い切ります。また、保育関係者からは、多摩市の状況について「異常だ」「便乗値上げではないのか」という指摘も聞かれました。
子ども子育て会議の議論のあり方について、大日向会長にはぜひ再考していただきたいと思います。


多摩市が示した保育料値上げ案が、大きな波紋を呼んでいます。その他の問題点についても改めて続報します。

この問題についての多摩市の問い合わせ先は;
https://www.city.tama.lg.jp/shingikai/2727/18630/018881.html 

(つづく)文責・バカボンパパ
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by tama-kosodate | 2014-09-02 22:00